語彙力がないまま社会人になってしまった人へ


“語彙力本”がブーム きっかけとなった“あの言葉”
語彙力に関する本がちょっとしたブームだ。本書はそのはしりであり、現在もヒット街道を邁進中のベストセラー。精選された最低限の51語それぞれに、語源や語の歴史に触れた読み応えある長文解説が添えられている。
「単語を紹介して数行の解説を付けただけの、まるで勉強のような内容にはしたくなかったんです。若い方が手に取るハードルをなるべく下げたかったので」(担当編集者の内田克弥さん)
取り上げた言葉は〈慶賀〉など日本の文化に根ざしたものから、〈スキーム〉などのカタカナ語まで、数の少なさを感じさせない幅広さ。その中でブレイクのきっかけとなったのはあの言葉だ。
「『忖度』です(笑)。この言葉が話題になったタイミングで、本書掲載の解説を新聞広告や書店で前面に押し出したところ、数字がグッと伸びました」(内田さん)
そんな語彙力本のブーム、背景はなんなのだろうか。
「若い世代の言葉は『了解』を『りょ』と略すとか、ある意味で進化を遂げています。しかし身内に向けた言葉ばかりで語彙に幅がなく、社会人になり様々な立場の人と関わるようになると困ってしまう。中高年にしても、役職が上がってさらに上の世代とやりとりする機会が増えると、自分の言葉に不安を覚える。そこで語彙力の本を手に取るのではないでしょうか」(内田さん)
来年には同じ著者のさらに入門的な語彙力本を刊行予定。間口を広げ、ブームの勢いはより加速しそうだ。
評者:前田 久
(週刊文春 2017.10.19号掲載)
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