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湯澤規子『胃袋の近代─食と人々の日常史─』

  • 古刊

山口謠司

単行本: 354ページ
出版社: 名古屋大学出版会 (2018/6/26)
言語: 日本語
ISBN-10: 9784815809164
ISBN-13: 978-4815809164
ASIN: 481580916X
発売日: 2018/6/26

すでに多くの書評が出ているし、アマゾンには「自著紹介」も掲載されている。これらを読むだけでも垂涎してしまうが、はたして読んでみると、行間から、遊郭での俎の音や、工場の食堂で汗だくになった人たちがメシを搔き込む音さえも聞こえてきそうな1冊なのである。
「食べる」というより、「食う」「食らう」という言葉こそが「近代」を支えたのではなかったか!
明治大正の新聞、雑誌には「健胃剤」の広告が多く出ている。
「近代化」を果たすには、クスリを飲んで胃を強くし、「食らう」力を持つ民衆の力がどうしても必要だった。
その「力」を支えた「食」が本書にはありありと描かれている。