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伊藤慎吾編『妖怪・憑依・擬人化の文化史』

  • 古刊

櫻庭凌也

伊藤慎吾編『妖怪・憑依・擬人化の文化史』
出版社 笠間書院
発売日 2016/2/15
言語 日本語
ISBN-10 9784305707970

大学2年の時、授業の教科書だったため購入した。主に授業の復習として読んだ。日本文学や民俗学は好きな分野だったこともあり、この本の内容に惹かれた。
妖怪、憑依、擬人化、三つの言葉が独自の観点から語られる。タイトルを見た時、単なる入門書かと思ったが、いい意味で期待を裏切ってくれた。古典からの引用はもちろんのこと、なんとサブカルチャーも扱うのだ。
妖怪のところでは、『妖怪ウォッチ』と『ポケモン』についての考察がある。「件が何を言っているのかわからない件」という某小説のタイトルのような項目もある。
憑依のところでは、狐憑きの伝承を説明する。現代のペットについても触れられる。
擬人化のところでは、蟹の絵の変遷を解説する。また、コスプレにまで話が及ぶ。
古代から現代まで内容の幅が広く、飽きがこない。年表、参考文献のリストがある点も評価できる。本書は分厚めなので読みたい所から読んでいくのがおすすめだ。