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エドガートン・ハーバード・ノーマン著 『日本における近代国家の成立』

  • 古刊

山口謠司

エドガートン・ハーバード・ノーマン著
『日本における近代国家の成立』
文庫: 392ページ
出版社: 岩波書店
ISBN-10: 4003343727
ISBN-13: 978-4003343722
発売日: 1993/1/18

Original
Japan’s Emergence as a Modern State─Political and Economic Problems of the Meiji Period─
by E. Herbert Norman. I.P.R Inquiry Series,
International Secretarat Institute of Pacific Relations, New York, 1940, 254pp,

本書はノーマンがハーバード大学燕京研究所に学位論文として提出するために書かれたものである(1940年学位授与)。
カナダ人メソジストミッショナリーのダニエル・ノーマンの子として生まれたハーバード・ノーマンは、1933年イギリス・ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジに入学し、日本史を専攻する。その後、ハーバード大学に移り、エドウィン・ライシャワー、セルジュ・エリセフなどから日本学を教えられた。
1938年から太平洋間問題調査会(The Institute of Pacific Relations)の国際事務局の研究員となって調査を行ったことから、この調査叢書のひとつとして出版された。

明治維新から近代化を推し進めていった我が国の経済、政治、外交政策についての調査研究で、明治時代を分析的に観るためには必ず読んでおかなければならない本である。

ノーマンは、昭和天皇がマッカーサーと話をしたときの通訳を勤めた人物でもあるが、ソ連のスパイという疑いを掛けられ、1957年4月4日、エジプト、カイロで謎の飛び降り自殺を遂げている。
在日カナダ大使館には、彼の業績を顕彰するために彼の名前を冠した「E・H・ノーマン図書館」が置かれている。