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宮崎正弘『AI監視社会・中国の恐怖』

  • 古刊

櫻庭凌也

宮崎 正弘著『AI監視社会・中国の恐怖』
出版社 PHP研究所
発売日 2018/11/17
言語 日本語
ISBN-10 4569841910
ISBN-13 978-4569841915

中国といえば、アメリカがファーウェイ製品使用中止を主張したことが記憶に新しい。今やアメリカVS中国の構図が出来上がっている。これから中国が世界の重要なポジションに立つ可能性は高い。

本書のテーマは中国政府の事情とAIである。この二つはあまり合わせて考えない話題である。実は中国のAI技術は日本より先を行っている。

日本では、どの職業がAIに取って代わられるかに注目が集まっている。
一方で中国では、監視強化や軍事転用などに利用されているそうだ。

中国のネットは検閲が厳しいことで知られている。実は監視社会とAIは相性が良いかもしれない。アメリカのような民主主義の国の方がAIが発展しやすいと考える人が多いだろうが、実は独裁の国の方がAIが発展しやすいとも言える。国家主席の任期撤廃も相まって独裁力はますます強くなるだろう。

AIにより独裁体制が確立しているそうだが、限界も見えているそうだ。対外関係の面から見れば、かつてのシルクロードをイメージした一帯一路構想が思うように進んでいないらしい。国内の面から見れば、経済の行き詰まりが課題である。

AIと中国、これから世界と縁が切れないものである。日本はどうするべきか考えさせられる1冊である。