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『通信の世紀: 情報技術と国家戦略の一五〇年史』

  • 古刊

櫻庭凌也

『通信の世紀: 情報技術と国家戦略の一五〇年史』
著者 大野哲弥

出版社 新潮社
発売日 2018/11/22
言語 日本語
梱包サイズ 12.8 x 2.1 x 19.1 cm
発送重量 322 g
本の長さ 320
ISBN-10 410603834X
ISBN-13 978-4106038341

スマートフォン使用者は年末になる度に困ることがないだろうか。通信制限である。

私の友人には通信制限がないという人がいた。なくす方法は存在するらしいが。通信制限はネットワークの容量を超えさせないために存在する。大勢の人がネットワークに負担をかけていることは実感しにくいものだろう。

今回は通信制限でイライラしている時にこそ読んで欲しい本を紹介したい。

本書は誰もが利用しているであろう通信の歴史を近現代150年間の世界情勢と絡めて解説する。

明治期に始まった海底ケーブルの設置。無線通信の発生。通信と関係する暗号の歴史。太平洋戦争時、宣戦布告の知らせはなぜ遅れたか、インターネットの普及とその影響。などなど近現代史が通信という新しい角度で明らかになる。

通信技術すげーって自慢する本ではなく、歴史も絡めてくる。だからその点を評価できる。
文学部に在籍する者として情報と国同士の関係のことは聞いてきた。

ある思想家の「敵を知り己を知れば・・・」という名言はビジネスでは当然の考えだろう。テレビで「今でしょ!」で有名な林修先生が負ける人間の特徴を語っていたのを観たことがある。そのひとつに情報の不足が挙げられていた。こうした考えは本質を付いていると思う。本書を読んでそのことを改めて実感されられた。