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『記憶術全史 ムネモシュネの饗宴』

  • 古刊

櫻庭凌也

『記憶術全史 ムネモシュネの饗宴』
著者 桑木野幸司
出版社 講談社
発売日 2018/12/12
言語 日本語
ISBN-10 4065140269
ISBN-13 978-4065140260

「どうやったら効率的に覚えられるんだろう。」こう思ったことはないだろうか。学校での勉強、日常生活、仕事など人生では記憶することばかりではないだろうか。生きる上で縁が切れない記憶に関する本を紹介していこう。

古代ギリシャの時代~ルネサンスの時代、ヨーロッパで生まれた率的な記憶方法とは。人々は記憶する上での壁をどのようにして乗り越えたのか。 知られざる記憶の歴史が明らかになる。

ムネモシュネをご存知だろうか。タイトルにあるムネモシュネとは、ギリシャ神話に登場する記憶の女神である。神話では彼女はゼウスと交わって厶ーサという学芸を司る九柱の神を生む。本書は神話と記憶についての話から始まる。

古代は紙が希少なものであった時代。大量の情報を効率よく記憶する記憶術が生まれたらしい。記憶術への関心は、中世になると下火にはなるらしい。再び記憶術が注目されるのは15世紀から17世紀。大航海時代、世界各地の植物や動物の情報がヨーロッパに入ってきたことが原因だそうだ。

記憶術とは場所、イメージ、秩序を軸に記憶する方法。

脳内に場所をつくる。(ロクスと呼ばれる。)

情報をイメージに変換する。

秩序を与えて記憶する。

簡単に言えば多くの情報を一定の基準で分類することである。今でいうメモリーツリーという勉強法に近い。ただこの記憶術だが17世紀に衰退したそうである。

記憶術とそれが生まれる背景は興味をそそる。情報が洪水のように溢れる現代だからこそ記憶術について知ってみてはいかがだろうか。