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『星の王子さま』

  • 古刊

神亜莉沙

『星の王子さま』
著者 アントワーヌ・ド・サンテグジュペリ
訳者 池澤夏樹
出版社 集英社
発行年 2005年8月31日

「ものは心で見る。肝心なことは目では見えない」

人間は大人になるにつれ、大切なものが知らないうちに心の中からすっぽりと消えていく。それに微塵も気付くことができないのが、何とも歯痒い。
目まぐるしく変化していく社会の中で日々もがき苦しむ我々は、心の中に「余裕」というものが無くなるのは言うまでもない。

うぬぼれ男、酒飲み、そして忙しさのあまり、周りが見えなくなってしまったビジネスマン・・・。

上記に挙げたのは、本作品に登場する傍若無人な大人たちである。
誰しも、このような人をどこかで見かけたことあるな!と思うのではなかろうか。しかし、もしかするとそれは、他人から見た自分自信の姿なのかもしれない。目にはっきり映る現実ばかりに固執してしまい、「本当の自分」を見失ってしまうと生きている意味が見出せなくなる。
今一度、欲望や醜い争いで染められた現実世界から離れ、客観的に自己を見つめ直すことが現代人にとって必要不可欠なことなのではないかと思うのである。

子供、そして大人までもが「本当の幸せ」を見つけられる物語。心の奥に秘めている、「目には見えない大切なもの」を探すきっかけを得られること間違いなし!
星の王子さまが優しくあなたに語りかけくれるだろう。