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やまぐちヨウジ『感じて!漢詩』

  • 古刊

櫻庭凌也

『感じて!漢詩』
やまぐちヨウジ著
出版社 不空社
出版年 2005/11/27
言語 日本語
ISBN 4903350029

新版
やまぐちヨウジ『感じて!漢詩』
出版社 不空社
出版年 2005/11/27

中国の詩でありながら、日本人に受け入れられてきた漢詩。本書では漢詩が日本の名曲と合わせて語られる。
表紙を見た時、漢詩と昭和の曲に一体何の関係あるのかと思った。関係ないようで実は通じる所があるとわかる。サザンオールスターズなど自分には古いと感じる曲ばかりだ。世代が離れているけれど、聞いたことがある曲もあった。
多くの人は、漢詩といえば中国人の詩をイメージすると思う。自分が中学や高校で学んだ漢詩も中国のそれだった。本書では日本人の詩も取り上げられている。
江馬細香という江戸時代の女流漢詩人が印象的だった。頼山陽との関係にも注目だ。
中国文学全般の話、漢詩が作られた背景の説明がわかりやすい。『世説新語』を雑誌FRIDAYにたとえていたのが面白い。
中国人が暗唱させられる詩も載っている。中国では自国の文化を知るために漢詩を学ぶそうだ。
漢詩も歌も、自分の思っていることを表現するものだとわかる本だ。大学のある授業で、「伝統は形を変えて残る。」という言葉を聞いた。漢詩の表現が歌に継承されているのかもしれない。