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『妻はパリジェンヌ』

  • 古刊

神亜莉沙

『妻はパリジェンヌ』
著者 やまぐちヨウジ
出版社 文藝文春
発行年 2005年6月25日

本書を入手したのは、とある通信販売。
私が住んでいるのは埼玉県。
送り主の住所を確認すると…
本が私の元へやってくるのはなんと北海道から。
日本の最北に位置する北海道から遥々やってくるのだなぁ…考えるだけで気持ちが高揚する。なぜなら、未だ嘗て足を踏み入れたことのないこの地に私は憧れを抱いていたから。

到着してまずはじめに「匂い」を嗅いだ。
北海道の「匂い」というものを肌で感じたかったから。
・・・残念ながら何か特別な「匂い」がするということはなかったが、時間をかけて丁寧に梱包したと思われる本を見て思わず、「ありがとう」と1人呟いた。

さて、本書は題名の通り、フランス人女性弁護士の奥さんについて主に書かれた作品なのだが、改めて日本とフランスの「違い」について考えさせられた。
上記に挙げた「匂い」にも差があるだろうし、食事や街の風景、そして飛び交う言語だって全く違う…。

私も以前、修学旅行でニュージーランドに行ったことがあるのだが、やはり北半球と南半球の文化の「違い」についていけず困惑した経験がある。

本書より
「誰もワタシのことを見てくれない」

そんな複雑な気持ちにフランス人の奥さんがなるのは、当然のように思える。
私はどちらかというと外国人のように目が合った人には優しく微笑みかけるのだが、日本人は頑なにそれに応えようとしない。所謂、壁を作るのが上手なのである!
これもまた、住んでいる環境の「違い」が大きく影響しているのであろう。

国籍、育児の方法、そして教育問題…。
様々な「違い」を模索しながら、しかしその中にも温かい夫婦の「愛」があることを感じつつ読んでいただきたい。

それにしてもフランスは一体、どんな「匂い」がするのだろうか。
本書に書かれているように、「マロニエの花の香り=愛の匂い」がするとしたら…。
想像するだけでも旅した気分になれるし、「運命の愛」が見つかりそうな予覚さえする!
だが…1度は行ってみたいものだなぁと思う。