山口謠司 plus LAUNCH BOOKS RADIO

上野建爾『和算への誘い 数学を楽しんだ江戸時代』

  • 古刊

櫻庭凌也

『和算への誘い 数学を楽しんだ江戸時代』
著者:上野建爾
出版社 平凡社
発売日 2017/7/24
言語 日本語

ISBN-10 4582364470
ISBN-13 978-4582364477

数学といえば、インド数学など外国のものを思い浮かべる人が多いだろう。日本には江戸時代に和算と呼ばれる独自の数学があった。本書では和算を含めた日本の数学の歴史が語られる。
中国では紀元前から数学が発達したそうだ。紀元一世紀ごろには『九章算術』という数学書があった。この本は日本に輸入される。以外に思うかもしれないが、古代から数学は存在していた。日本の数学は、中国の数学を日本流に発展させたものだ。
江戸時代にはソロバンの普及あり、和算という独自の数学が出来上がる。当時の数学の教科書『塵劫記』には面白いノウハウがあった。「杉算」という積み上げられた丸太の数をもとめる計算だ。
また、正確に円周率を求める方法があったらしい。江戸時代に遠近法があった話は聞いたことがあったが、当時の文化には驚かされるばかりだ。
身分制度があった江戸期だか、驚くべきことに和算は庶民にも広まったらしい。和算について知ってみてはいかがだろうか。