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『優しいライオン やなせたかし先生からの贈り物』

  • 古刊

平 空

『優しいライオン やなせたかし先生からの贈り物』
 小手鞠るい著
 発行 講談社
 2015.10.7 発行

大人になっても
諦められない夢を
抱えて生きている
大人はどれくらい
いるだろうか

夢と言える
カタチではなくても
何者かになりたくて
手探りで
何者かを探している
オトナたちは
現代社会の中でも
いるのだろうか

いかにも
存在し
生きているのだろうか

大概のオトナたちは
社会に出る
就職を機に
夢を夜空へ手放し
バイバイする

「昔、私もそれになりたかったんですよ」
と、就職した社の人事の方に言われた時に
はっとした。

「この会社はそれになれなくて
 ここで働いている人がいっぱいいるよ」
と聞かされて、
この世の中は、それにはなかなかなれない
社会なのだなと痛感したのを今でも
よく覚えている。

これが、現実。

なのである。

みんな
学生時代に
にわかに思い描いた
なりたい夢・将来像。

未来は、残酷にも
予想通りには 進まない。

ここが学校とは違うところだ。

社会は、学校とは違う。
けれども学校を卒業し、
社会とはなんぞや
よくわからないまま
社会人として
働き始める。

だから、
そこに来て
歪みが生まれる。

社会って
ルールが
あるようで
無い

無い
ようで
ある

のである

目に見えない
社会の空気の中で
自分を
曲げず
生きていくことは
どんなに
しんどいことか

この本書は
教えてくれる

久々に
好きな文体に
出逢った

小手鞠るいさんの
文体は
私のストライクゾーンを
貫いた

彼女の下地に
詩があったことを
本書で知った

そして
努力の結晶を
惜しげも無く
本書で見せてくれた

夢を諦めていない
そこの君、
一読、寄っていきたまえ笑。(希望を籠めて)