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『人生は一本の線』

  • 古刊

平 空

『人生は一本の線』
 篠田桃紅著 
 発行 幻冬舎
 2016.4.20 発行

歳を
重ねてくると
自分の老い先を
考えてくる

くるくる
人生の末裔を
考えあぐねる

ねるねる
ねることも
なかろうに
ねる前に
ねるねるねる

ねってしまう

夜は、
人生と
向き合わせる
時間となっている

なってきている
なってしまう

何故そうなのか?
年老いたからだろうと
高を括る

高を括ったわりには
歯切れ悪く
思い煩う

己が悲し

なんて
悲恋に
浸りつつ
夜は更けていく

暗い黒い夜が
そうさせるのか
歳とりて
見える近未来が
そうさせるのか

謎謎であるが
時折そうさせられる

誰に?
自分に。

不思議である

そんな時に
この本を
お薦めしたい

本書は、
読んで字のごとく
100歳を超えた著者の
言葉と作品が
絵本や詩集のように
続いている

夜読んでも
心地よく
心が元気になる

先人のお知恵を拝借

そんな気分に
させてくれる

今生も
捨てたもんじゃない

ただ生きていくだけで
いいのだよと
背中を撫でられ
背中を押され
先人は
先の道を歩んでいる

幾つになっても
人間、完璧になれず
立派な大人になれず
不完全で
ダメなところもあって
いいところもあって
直せないところもあって
直そうと心がけるところもあって

それで
いいんだよって
声なき声
本書の言葉と
作品に押されて

私たちは 今日も 生きていく

そんな本です。