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『ホモ・デウス』

  • 古刊

大平信行

『「ホモ・デウス」テクノロジーとサピエンスの未来』
単行本: 280ページ
著者: ユヴァル・ノア・ハラリ
訳者:柴田裕之
出版社: 河出書房新社 (2018/9/6)
言語: 日本語
ISBN-10: 4309227368
ISBN-13: 978-4309227368
発売日: 2018/9/5

バラエティ番組『アメトーーク』にて取り上げられたことでも話題になった、
世界的ベストセラー『サピエント全史』の続編ともいうべき作品。
会社やお金、宗教に政治理念……人間にはそうした「虚構」を信じる力があると語り、それが過去の歴史にどのような影響を与えたかを語った『サピエント全史』に対して、
人工知能や遺伝子科学等々の発達が、これら「虚構」と共に我々の未来にどのような影響を与えていくか、力説したのが本著『「ホモ・デウス」テクノロジーとサピエンスの未来』になる。

特設サイトを覗けば、
ご存知マイクロソフト創業者ビル・ゲイツ、
ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロなど、
錚々たる面々が好評価を下している本著であるが、
上・下巻ともに約2000円と比較的高価な上、
理論立てて説明されているとはいえ、難儀な部分も多い。
また、理屈としては通っているが、
果たしてこう上手く事が運ぶものか?
穿った見方をすれば、
彼の語るような未来は、『銀河鉄道999』や『攻殻機動隊』のようなSF作品が描いたものを、多少現実に添うよう改変したに過ぎない、とも言える。
人は神になるなどと力説されても、眉唾物と思えて仕方がないのは筆者だけか?
どちらにせよ、考えさせられる一冊には違いない。

作者ユヴァル・ノア・ハラリは、来るべき未来を予期した、優れた歴史家か?
はたまた、誇大妄想の過ぎた希代のぺてん師か?
皆様の目で、ご確認いただきたい。