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小林麻耶『しなくていいがまん』

  • 古刊

神亜莉沙

『しなくていいがまん』
著者 小林麻耶
発行所 サンマーク出版
発行年 2018年11月11日

本書の著者である、小林麻耶さん。メディアで明るくハキハキと話す彼女を見ていると、「しなくていいがまん」を抱えているとは到底思えない。そんな彼女を世間の目と同様、「ぶりっ子」だと勝手ながら思い込んでいた。しかし、読み終えると、彼女の文章を愛おしく感じる自分がいた。

私は彼女と同じく、「しなくていいがまん」をしてきた人間の1人だ。

ある時、友人に突然、「神さんてさ、いつも笑っているけれど疲れないの?」と言われたことがある。その後、「無理に笑わなくても良いんだよ!」という思いがけない言葉に、心臓がドクっと大きく、悲しい音を立てたのが聞こえた。私がつくり笑いをしていることを、彼は瞬時に見抜いていたのである。

苦しくて辛い時、私は笑顔で誤魔化す癖がある。心を一時的に落ち着かせる特効薬がとりあえず、笑うことなのである。しかしながら、我が家へ帰った瞬間、まるで薬の効果がぷつりと切れたように身体が悲鳴を上げる。そして家族が寝静まると訳もわからず、自然と涙が溢れる時がある。こうなると、誰の慰めも耳に入らないのが悪い所だ。

本書P.77より
「つくり笑いは、誰一人ハッピーにしないのです。」

上記の引用文の通り、自分を取り繕っても誰も幸せにはならない。むしろ、周りの人が逃げていくような気さえする。
これからは、つくり笑いを無理にするのはやめて私らしく生きよう…!目に涙を浮かべながら本書を読み、決心した。

あなたの「しなくていいがまん」は何ですか?「しなくていいがまん」を1つひとつ自分の中から消し去ることは、「辛」から「幸」の道へと進むきっかけを与えてくれるかもしれません