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『こりゃ まてまて』

  • 古刊

平 空

『こりゃ まてまて』
 酒井駒子え 中脇初枝ぶん
 福音館書店 2008.5.15(-58文字)

白地に酒井さんの優しい絵がマッチした絵本。
0.1.2えほんの仲間。
表紙・裏表紙が分厚く、大変めくりやすく、手に馴染むサイズ。
中身を捲ると次のページが持ち上がり、幼子の手でもめくり易く出来ている。
中脇さんの選んだ言葉の音も心地いい。
子ども向けの本だが、大人が読んでも子ども心を思い出す素敵な本である。

私が酒井駒子さんの絵に出逢ったのは、大学生時代のことである。
ビレッジバンガードという雑貨屋兼本屋さんの中で、
二度見して気になる絵の絵本がそこにあった。

一度めは、まちのどこかの本屋さん。
二度めは、友人とたまたま訪れた雑貨兼本屋さん。

次に会ったときは、中味を熟読して買おうと思っていた本。
表紙が少し怖い(暗い)絵本だった。(絵本というより児童書のような本。)

その本を購入してから駒子さんの作品が見たくて、
色々な本の「表紙」や「挿絵」に駒子さんの「作品」が載っている物を探した笑。

そんな中でも、特にお気に入りのものが本書である。
酒井さんの優しい眼差しやタッチがとても良くこの絵本の雰囲気とマッチしている。

この本を見ていると 「本は、作品だ。」 と思う。
まるで、絵画を眺めているような そんな贅沢な作品の本である。

これが、571円+税で購入できるのだから、福音館さんに感謝したいぐらいだ。

子育て中のパパにも 是非 読んでいただきたい作品である。